なぜ私が挑戦するのか

私=和田宰(つかさ)は、「明るい愛媛をつくるみんなの会」から推薦決定され、9月25日に出馬を表明しました。私は、15年前と11年前に知事選挙に立候補し、今度は3回目の挑戦です。なぜ、これだけ時間を置いてこのたび出馬するのかをまずお話します。

2つの理由です。

1つは、住民の命を奪った大水害の問題です。

15年前の選挙の時から、山鳥坂ダムではなく、堤防のかさ上げ・強化と河道の掘削をしてほしいという住民の声がありました。これらについて、4年・8年、あるいは12年かけて取り組んでいたら、今回の事態はかなり避けられたのではないかと、衝撃とともに憤りすら覚えました。ダムによる治水には限界のある事が明らかです。肱川を見れば、大量の土砂が堆積しています。抜本的な河川整備を行わなければ、更なる大水害をもたらすことは明らかです。このことは、肱川に限りません。被災者を支援し、暮らしの回復に向けて最大限支援すると同時に、住民の声に耳をかたむけて、災害を繰り替さない、災害を防ぐために全力を挙げる県政に変えたい。これが第1の理由です。

もう1つは、原発事故の危険性が大きくなっていることです。

南海トラフによる巨大地震の警告がくり返されていますが、さらに伊方原発の目の前には中央構造線活断層があります。原発があってはならない場所です。さらに今、乾式貯蔵施設の問題まで持ち上がっています。安全の為ではなく原発の長期稼働がねらいです。それによって伊方3号機プールは、常に使用済み燃料の溶融事故の危険性が高止まりしてしまいます。原発事故を確実に防ぎ、住民の命と暮らしを守る。原発の運転をとめ廃炉に向かわせるために全力を挙げる県政に変えたい。これが第2の理由です。

県政の幅広い課題に全力で取り組みます。

県政の課題はとても幅広いものですが、私は県民の皆さんの声を反映して政策を磨き、全力で取り組みます。

◯私は、50歳まで障がいをもつ子どもたちの学校で教員として働きました。今、特別支援教育の現場で教室不足などが問題となっています。教科書問題では、不当な押しつけが拡がっています。教育の独立性を本当に実現できる県政をめざします。

◯医療・福祉では、子どもが医療を受けられるしくみを確実に拡げたいと思います。医療を遠ざける不法なペナルティ=保険証の「留め置き」などはなくさねばなりません。

◯中小業者の皆さんは、厳しい経営に直面しています。「住宅リフォーム助成制度」や店舗等の「リニューアル助成制度」を促したいと思います。あるいは学校へのエアコン設置やメンテナンス。できるだけ地元に仕事をつなぎたいと思います。

◯農業では、家族農業経営を守る取り組みに力点を置きます。豪雨災害とも関連する加工用ミカンの価格を支える手だて、農業を守るための国際的な関係においてもしっかり発信していきます。

◯歳を取って安心して暮らせるために、国民年金でも入所できる特別養護老人ホームなど、高齢者施設の拡充をめざします。

◯障がい者雇用のごまかしをなくすために、障害者雇用促進チームを設けます。また、障害者の正規雇用が少ない差別的な雇用形態についても是正を求めます。

◯賃金水準の引き上げをめざします。有給休暇完全消化キャンペーンに取り組みます。男女平等の推進、「ブラックバイト」をなくすための若者支援と県民世論づくりをすすめます。

皆さんの声を、みんなの会とともに、政策(案)に反映させながら、急速に練り上げて行きたいと思います。ぜひ、声を聴かせていただけますようお願いして、ご挨拶といたします。

2018年9月30日

和田 つかさ