第19回愛媛県知事選挙を終えて

第19回愛媛県知事選挙を終えて

和田つかさ

2018年11月18日に投開票が行われた愛媛県知事選挙は、中村時広39 万7,369(88.7%)、和田つかさ3 万3,929(7.57%)、たおゆきえ1 万6,708(3.73%) と、不本意な結果となりました。私・和田つかさの力不足であり、深くお詫び申し上げます。

私は、「明るい愛媛をつくるみんなの会」から9月半ばに立候補の要請をされました。選挙まで40日あまり。全く心づもりはありませんでしたし、過去二回の選挙では100日以上前から準備したことを思うと無謀に思えました。私たちにとって、政策の浸透こそ力であり、そこに時間がかかります。しかし、みんなの会役員の熱い訴えを聴きながら、放置できないとの思いが芽生えました。しかも県政は、原発再稼働で県民を危険にさらしたままです。

折から「肱川には、川がつぶれてしまうほどの土砂が堆積しています。河道の掘削は住民の悲願です」と訴える記事にも心が動かされました。最初の知事選挙で同じ訴えを聴き、政策にした事を思い出しました。15年たって、今も変わっていないことに衝撃を受けました。命と暮らしが脅かされていると痛感し、出馬を決意しました。

出馬を9月22日に公表し、政策の柱を①原発廃炉と河川抜本対策への転換、②冷たい県政からの転換、③ウソと国の悪政を許さない転換―としました。選挙情勢は、現職が多大な支援勢力を備え、会社経営を名乗る女性も立候補しました。みんなの会では、事務所開設から、選挙資材の準備、各地での集会設定等々、集中的にご奮闘をいただきました。反原発・脱原発で連携してきた県内及び四国の皆様からもご支援をいただきました。感謝に堪えません。

結果は厳しいものでした。しかし、県政の争点を明確に示せたことは十分意義があったものと確信しています。中村県政は、原発再稼働でも河川整備の遅れでも、いのちとくらしを危険にさらし続けています。子どもの医療費無償化の遅れ、障害者雇用のごまかし、特別支援学校の教室不足、県民の暮らしを傷める消費税増税、加計学園への31億円等々、是正と抜本的な転換が急がれます。

私は引き続き、政策の実現に向けて奮闘致します。また、明るい愛媛をつくるみんなの会が、県内の政治団体として政策を練り上げ、住民本位の県政をつくれるよう皆様と共同して参ります。

この報告を書いていた喫茶店で、帰り際の2人の女性が「応援していました。お疲れさまでした」と語りかけてくれました。私は、3万3,929票というのは、こうした熱い支持の蓄積なのだとあらためて実感しました。

皆様のご支援とご尽力に感謝申し上げ、報告と致します。

2018年11月29日